卒業生の島﨑真琴さんの研究成果が論文として発表されました。
卒業生の島﨑真琴さんの研究成果が論文として発表されました。
タイで飼育されているペットネコを対象に、血清中の有機ハロゲン化合物の曝露量と、予想される汚染源としてキャットフードとハウスダストを分析し、それぞれの曝露への寄与率を推定したものです。
分析の結果、デカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)はタイのペットネコにおける主要な汚染物質であり、ドライキャットフードやハウスダストにおいても主要な汚染物質として検出されたことから、これらがネコの曝露源であることが推定されました。
そこでドライキャットフードやハウスダスト摂取による有機ハロゲン化合物の寄与率を計算した結果、PCBs と MeO-PBDEs の曝露は主にペットフードによるものと推定されましたが、PBDEsにおいては室内ハウスダストも主要な曝露源であることが推察されました。
本研究は、愛媛大学CMESおよび北海道大学獣医学部、およびタイのカセサート大学獣医学部との共同研究であり、研究成果は「animals」に掲載されました。
本論文はオープンアクセスとなっています。
Makoto Shimasaki, Hazuki Mizukawa, Kohki Takaguchi, Aksorn Saengtienchai, Araya Ngamchirttakul, Disdanai Pencharee, Kraisiri Khidkhan, Yoshinori Ikenaka, Shouta M. M. Nakayama, Mayumi Ishizuka, Kei Nomiyama.
Contamination Status of Pet Cats in Thailand with Organohalogen Compounds (OHCs) and Their Hydroxylated and Methoxylated Derivatives and Estimation of Sources of Exposure to These Contaminants
Animals 2022, 12(24), 3520; https://doi.org/10.3390/ani12243520