愛媛大学理学部 沿岸環境科学研究センター

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安原芽生さん (理学部 理学科 化学コース 4回生)が環境科学会2025年会において「優秀発表賞(富士電機賞)」を受賞しました

令和7年9月4日(木) 〜 5日 (金) に叡啓大学で開催された環境科学会2025年会において、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染・毒性解析部門の安原芽生さん(理学部化学コース4年生)が「優秀発表賞(富士電機賞)」を受賞しました。

安原さんの発表演題は「二枚貝の軟組織に適用可能なPFAS分析法の確立と瀬戸内海沿岸域のモニタリング調査」で、沿岸環境科学研究センターの国末達也教授と田上瑠美准教授の指導のもと取り組んだ研究成果の発表でした。

安原さんの研究は、二枚貝の軟組織に適用可能な37種のペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の高精度分析法を確立し、瀬戸内海沿岸域の汚染実態と地理的分布を初めて明らかにしたものです。既に残留性有機汚染物質(POPs)として登録されているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)だけでなく数種の新興PFAS汚染が瀬戸内海沿岸に及んでいること、そして汚染レベルは採取地点で異なり地域特有の汚染源の存在を示唆した点が評価され受賞に至りました。

研究室所属の学生3人が第4回環境化学物質合同大会(第33回環境化学討論会、第29回日本環境毒性学会研究発表会)において、「優秀発表賞」を受賞しました【7月18日】

令和7年7月15日(火)~7月18日(金)に山形県で開催された、第4回環境化学物質合同大会(第33回環境化学討論会、第29回日本環境毒性学会研究発表会)において、研究室所属の学生3人が優れた発表をおこない、「優秀発表賞」を受賞しました。

それぞれの発表演題は下記になります。

●峯村悠月さん「優秀発表賞(SETAC JAPAN AWARD賞)」
「魚類肝S9画分を用いたPPCPsの肝代謝速度定数の解析と生物濃縮性予測モデルの有用性評価」

●徳田深咲さん 「優秀発表賞(Cambridge Isotope Laboratories, Inc.)」
「日本のイエネコにおけるPFAS汚染の地域・年代間比較」

●山崎彩花 さん 「優秀発表賞(Techno Quartz賞)」
「大阪湾流入河川・海域におけるレガシーおよび新興PFASの包括的モニタリング」

Tribute to Professor Shinsuke Tanabe

Tribute to Professor Shinsuke Tanabe

訃報 田辺信介先生(特別栄誉教授)ご逝去

訃報 田辺信介先生(特別栄誉教授)ご逝去

福井光貴さん (理学部 理学科 化学コース 4回生) が「優秀ポスター発表賞(ライオン賞)」を受賞しました

令和7年3月17日 (月)〜 19日 (水) に北海道大学で開催された「第59回日本水環境学会年会」において、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染・毒性解析部門の福井光貴さん (理学部化学コース4年生)が「優秀ポスター発表賞(ライオン賞)」を受賞しました。

福井さんの発表演題は、「沿岸海域をフィールドとした生分解性・汎用プラスチックに対する ポリ塩化ビフェニル異性体の吸着特性と吸着量の時系列変化」で、沿岸環境科学研究センターの国末達也教授の指導のもと取り組んだ研究成果の発表でした。

福井さんの研究は、生分解性プラスチックと汎用プラスチック2種を対象としたフィールド実験を愛媛県愛南町の沿岸海域で実施し、素材別におけるポリ塩化ビフェニル(PCBs)の吸着特性と吸着量の時系列変化を明らかにしたものです。設置後6カ月までの分析で、PCBsの吸着濃度は汎用プラスチック(PE・PP)と比較して生分解性プラスチック(PCL)で高値であること、そしてPCLに対するPCBs吸着濃度は顕著に増加していたことが明らかとなり、表面分解に伴う吸着スポットの増加が起因している可能性を提示した点が評価され受賞に至りました。