愛媛大学理学部 沿岸環境科学研究センター

news

高菅 卓三客員教授(株式会社島津テクノリサーチ特任フェロー)が経済産業大臣から 計量関係功労者表彰を受けられました。

当研究室の客員教授である高菅 卓三先生が、11月4日の令和7年度計量記念日に経済産業大臣から計量関係功労者表彰を受けられました(写真1-2枚目)。

この表彰は、計量関係事業者、計量関係団体の職務において、多年にわたって計量関係事業の発展、計量器の発達・改善、計量思想の普及又は計量行政の運営等に尽力し、その功績が顕著である方に贈られます。

 

環境化学研究室では、2007年から髙菅先生に客員教授を務めていただき、微量化学物質の分析技術や学生のキャリアパスについてこれまでご指導をいただいています。

髙菅先生は国内最大規模のダイオキシン類分析機関である(株)島津テクノリサーチにおいて、技術責任者として組織を牽引しながら、国内のダイオキシン類やPCB、POPs等の極微量測定分析の第一人者として活躍され、長年に渡り国内外の環境計量証明事業に対して多大な貢献をされてきました。

具体的には、(一般社団法人)日本環境測定分析協会内に極微量物質研究会を設立するとともに、測定分析技術の開発や国内外の分析者の技術向上にも努め、これらの技術を基盤とするMLAP制度を確立し、測定分析の精度管理向上に尽力されてきました。また、経済産業省や環境省等の各種委員、ダイオキシン類JIS原案作成委員等を歴任されています。活躍は国内に留まらず、外国人を日本に受け入れて法定計量分野の技術指導に取り組まれたり、政府の海外協力事業の一環で専門家として外国へ派遣され、海外での技術指導にも取り組まれています。関係国際学会にも積極的に参加し、国内外の環境計量証明事業に対して多大な貢献が今回の表彰につながりました。

また、高菅先生は、日本環境化学会の副会長を長年務められており、昨年は第33回環境化学功績賞も受賞されています(写真3枚目)。

今回の計量関係功労者表彰  、誠におめでとうございます!