愛媛大学理学部 沿岸環境科学研究センター

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新しい論文が発表されました。「イヌ・ネコの甲状腺ホルモン恒常性に対するPCBs曝露の影響」(Takaguchi et al., 2019, Science of the Total Environment)

新しい論文が発表されました。「イヌ・ネコの甲状腺ホルモン恒常性に対するPCBs曝露の影響」(Takaguchi

et al., 2019, Science of the Total Environment)

 

Recently, our scientific paper entitled ‘Effects of PCB exposure on serum thyroid hormone levels in dogs and cats’ has been published in Science of the Total Environment.

This study was conducted in collaboration with the team ofFaculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University.

 

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969719328736

野島由衣さん (大学院理工学研究科博士前期課程2年生) が” 第46回日本毒性学会学術年会”  学生ポスター発表賞を受賞しました

 

令和1626 () 28 () にアスティとくしまで開催された第46回日本毒性学会学術年会において、沿岸環境科学研究センター (CMES) 化学汚染・毒性解析部門の理工学研究科博士前期課程2年の野島由衣さんが学生ポスター発表賞を受賞しました。
 野島さんの発表演題は「液体クロマトグラフタンデム質量分析計(LC-MS/MS)を用いた脳中神経伝達物質とその代謝物の分析法開発」で、CMESの野見山桂准教授・田上瑠美助教・国末達也教授の指導の下で取り組んだ研究成果です。近年、環境汚染物質曝露による脳神経系の撹乱が注目されています。本研究では、脳内の神経伝達物質およびその関連物質13種を高感度・高精度に測定できる新たな分析法を開発しました。本分析法を用いて神経発達への影響が強く疑われるポリ塩化ビフェニル(PCBs)を曝露した脳試料を解析した結果、ドーパミンの代謝物であるDOPACの有意な減少を確認し、ドーパミン代謝に関与する触媒酵素への影響を示唆することができました。本研究により、環境汚染物質による脳神経系への新たな影響評価手法を提示した点が高く評価されました。

 

環境汚染にかかわる一般向けの書籍「地球をめぐる不都合な物質(ブルーバックス)」が発刊されます

環境汚染にかかわる一般向けの書籍「地球をめぐる不都合な物質(ブルーバックス)」が6月20日(木)に発刊されます。
 
本書中、『第1章 世界に広がるPOPs汚染  ー海生哺乳動物の化学物質汚染と途上国のダイオキシン汚染』について、田辺信介特別栄誉教授・国末達也教授が解説しています。
 
一般の方にもわかりやすく解説されていますので、ぜひご一読ください。
製品名 地球をめぐる不都合な物質 拡散する化学物質がもたらすもの
著者名 著・編:日本環境化学会
発売日 2019年06月20日
価格 定価 : 本体1,000円(税別)
ISBN 978-4-06-516393-1
 

向井幸乃さん (大学院理工学研究科博士前期課程2年生) が”第28回環境化学討論会” 優秀発表賞 を受賞しました

令和1年6月12日 (水) ~14日 (金) に埼玉県埼玉会館で開催された第28回環境化学討論会において、沿岸環境科学研究センター (CMES) 化学汚染・毒性解析部門の理工学研究科博士前期課程2年の向井幸乃さんが優秀発表賞を受賞しました。
向井さんの発表演題は「オハグロガキを用いた沖縄本島沿岸におけるPOPsおよびリン酸エステル系難燃剤の汚染モニタリング―地理的分布と汚染源の解析―」で、CMESの国末達也教授・田辺信介教授の指導の下で取り組んだ研究成果です。本研究では、沖縄本島沿岸に生息するオハグロガキを対象に、POPsとリン酸エステル系難燃剤による汚染実態を調査し、沿岸域に潜在的汚染源が存在することを明らかにした点が高く評価されました。

川邊 陸さん (大学院理工学研究科博士前期課程2年生) が”日本セトロジー研究会第30回(東京)記念大会” 最優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞しました

 

令和元年6月9日 (日) に国立科学博物館で開催された日本セトロジー研究会第30回 (東京) 記念大会において、沿岸環境科学研究センター (CMES) 化学汚染・毒性解析部門の理工学研究科博士前期課程2年の川邊陸さんが最優秀発表賞 (ポスター発表部門) を受賞しました。
川邊さんの発表演題は「瀬戸内海のスナメリにおける有機ハロゲン化合物の経年変化と地理的分布」で、CMESの国末達也教授の指導の下で取り組んだ研究成果です。
本研究では、瀬戸内海沿岸で漂着、混獲したスナメリを対象に、PCBsなどのPOPsによる汚染実態を調査し、局所的な汚染源が存在すること、それら化学物質による曝露が現在も継続していることを明らかにした点が高く評価されました。