島﨑真琴さん (大学院理工学研究科博士前期課程2年生) が国際学会「The 39th Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutants (DIOXIN2019)」でOtto Hutzinger Student Awardを受賞しました
令和元年8月26日(月)~30日(金)に京都国際会館(京都府京都市)で開催されたThe 39th Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutants (DIOXIN2019) にて、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の島﨑真琴さん(沿岸環境科学研究センター (CMES) 化学汚染・毒性解析部門)が口頭発表を行い、Otto Hutzinger Student Awardを受賞しました。
この賞は、本国際シンポジウムの口頭発表者の中から特に優れた発表を行った学生を対象に授与されるもので、本年度は6件が選出され、島崎さんは日本人として唯一選出されました。
今回受賞した島﨑さんの発表題目は、「Contaminations of Organohalogen Compounds in Pet Cats, Cat Food and House Dust in Thailand」で、理工学研究科の野見山 桂准教授、農学研究科の水川葉月准教授のもとで取り組んだ成果です。ペットネコは人工や天然の有機ハロゲン化合物に恒常的に曝露されており、健康影響との関連が懸念されています。そこで報告事例の乏しい途上国におけるペットネコ汚染実態解明を目的とし、タイのペットネコの血清および汚染源として注目されるキャットフードやハウスダスト中の有機ハロゲン化合物を調査しました。その結果、タイのペットネコはキャットフードを介して先進国と同レベルのPBDEsに曝露されていることを明らかにしたもので、本研究は、途上国を対象にペットネコやキャットフードのさらなる調査の必要性を提示しています。